数ヶ月前、SOSを頂きました。
三条から引越しますというおハガキを皆さんにお送りしたのが6月。
そのお知らせを見て、修理のご相談を頂くことが多くなりました。
お使い頂いてから13年。
ご愛用の様子。ステッチが切れてしまっていますね。
背中も座面も。
おお~~治そうとしてくれてるぅ!!!
でも、劣化した革はすぐにちぎれてしまうんですよね。
なんとか悪化しないようにという苦労の傷跡。泣けます。
使い続けたいという思いがたくさん詰まってますね。
長くお待たせしましたが、ようやく工房も再始動し、
早速お持ち込み頂きました。
今後お使いいただく上で、ベストな方法を、
相談の上、座面はステッチなしで1枚革を、背もたれは現行の革を活かし、ステッチを新規で編み直すという方向で。
まずは革をめくります。
背中の革をめくりました。
切れてしまっているステッチをはずしていきます。
んで、
ここからもちろん紆余曲折あるのですが...
またしても
じゃじゃ~んっ
できてるし...
そう、またしても知らぬうちに完成してしまっていたのであります...。
工房のある倉庫に店を移転したので、修理や加工の現場取材は容易だと思っていましたが、
いろんな作業を並行して進めているので、意外と取材のタイミングが難しく、またしても取材ができなかったのであります。
撮り逃した言い訳です(笑)
2脚完成です。
背中のステッチも再現、座面は一枚革で美しく生まれ変わりました。
お待ちかねのお客様へさっそくご連絡し、お送りいたしました。
新しく生まれ変わった椅子に、ご満足いただけたようで、
喜びの感想と写真をお送り頂いたので、次のブログでご紹介したいと思います。
喜んでいただけて、ホッとしました。
これからも長く使っていただけそうです。
まだまだアンティークの途中。
これから息子さんの代、そしてそのお子様、さらにその次の代が…なんて思うと夢が広がりますね。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。