一般的に手がかかる子ほどかわいい とよく言います。
うちの家具はほんと手がかかります。あ、家具の話で恐縮です(笑)
しかも今回は家具を育てていく(使って行く)最中の話ではなく、家具として生まれる段階で、すでに手がかかるというお話です。
これは同じものと言えるのか….
まずは見てください。
違い、わかりますか?前回入荷分と今回到着した分。
撮影場所、環境が違うので比べにくいですが….。
前回入荷分
今回入荷分
インドネシアでのモノづくりの大変さと面白さ
初めてご覧いただいた方のためにご説明しますと….
アートクルーでは自社デザイン企画した家具をインドネシアで製造し、輸入販売しています。
定番家具に関しては何年も作り続けて、ある程度は安定して入荷していますが、たま~~~に「おいおいっ!なんでやねんっ!」ていうものがやってきます。
インドネシアの職人さんたち、いたって真面目に作ってくれているんですけどね。
もともと、手作りでひとつずつ違うものとして捉えているので、少し違ったところで全く問題ないですし、(というアートクルーのスタンスです。)
逆に結果オーライの場合もまれにあります。
そこに面白さを求めている部分も正直ありますので、ダメなものを伝えるのは難しい….。
これは前回入荷分の本来求めていた姿のもの。
具体的にどこが違うのかというと、
この板すべてに幕板的な板を垂直に取り付けてあること。
次の画像をご覧ください。
全体的にフレームが太く強調された感じです。
板厚が違うのではなく、幕板です。写真で見る分にはそんなに悪くない気もしますが….。
いやここは手を加えて仕上げなければ、このまま商品として出せないな….。と、今回は判断しました。
ということで、はずしたのがこちら。
といっても、結構大層です。
簡単にとっぱらえるようじゃ家具の仕上がりとして失格ですから、取り付けて仕上がった状態のものを取り除くという作業は結構大変です。
マイナスをプラスに変える!
この際、あえてメリハリを出すために正方形の部分のみそのまま活かして、他の部分の幕板を全て取り除きました。
うん、なかなかいい感じやん!
ただやるだけじゃなく、よりベストな形を探すことも大事です。
これを両面加工し、そして仕上げます。
こちらが完成です。
さすがお店に立つと風格がある立派な家具。自信に満ちた姿にさえ見えてきます。
ピンチはチャンス!というには大げさですが(笑)
思い通りのものが出来上がってこなかったとしても、それを転じるだけのアイディアや技術があれば、よりよいものを生みだせるチャンスです。
同じものばかりじゃつまらない。個性がある方が面白いですしね。
ただ、販売していくには結構難しいんですけど….。特にネットでの販売はね。
今回ご紹介した商品はこちらからご覧いただけます。
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