ピアノに魅了されて

ファーストインプレッション、「すごっ!」

見た目のインパクトにまず圧倒されます。

 

アンティークピアノ
ベヒシュタイン

私が今まで見てきたピアノのイメージとは少し、いや結構違っていて、
もちろん装飾が施されているピアノがあるのも想像はできますが…
アップライトピアノでこの迫力、博物館にあるような容姿に、思わず口にした言葉が

「すごっ」
あぁ軽い… 語彙力のなさに恥ずかしい気持ちです。


さて、この魅力的なピアノ、実は銘柄、製作年は不詳なのですが、専門家に見ていただいたところ、
おそらく150年~170年程以前のもので、
モデルは世界三大ピアノメーカーとして名高いべヒシュタイン※1のものだと判明。 
普段我々が目にするピアノにはだいたいメーカーの名前が刻まれているが、
このピアノにはどこを探してもメーカーの名前が刻まれていない。

そのこころは….。

奏でる為だけでなく、調度品としての魅力が結集した外装には、外国では縁起がよいとされる「なすび」や「その花」が彫られていることや、「ライオンが二頭」両脇に鎮座している。
当時のピアノ職人が貴族に献上品として上納したというエピソードが残っているように、ベヒシュタインが王室や貴族の御用達だったことは語り継がれ、まさしくベヒシュタインのロゴの王冠が象徴していますね。

ベヒシュタイン ロゴ

 

あるご縁で紹介することになったこの魅惑のピアノ。
オーナー様が手離されることになり、引き継いで頂く方を探しておられます。

もし、ご興味のある方があればぜひご一報ください。
残念ながらお店に展示しているわけではありません。
しかし、なかなか出会う機会のないものですので、
お知り合いでもご興味のある方がおられるようなら、
ご案内頂ければ幸いです。

アンティークピアノ
ベヒシュタイン

容姿だけでなく、音色やタッチも献上品として申し分のないピアノであるという専門家のお墨付きも頂いているとのこと。

ピアノにとっては実際に音を鳴らしてあげるのが、一番いいと思うのですが、
これだけの美しさなので、たくさんの方に見ていただける場所に置いて頂くのもいいかもしれませんね。
実物の迫力は写真ではなかなか伝えられませんが、
ほんものとはこういうものかという魅力に満ちたピアノです。

 

※1 1853年創業 ドイツのピアノメーカー ピアノのストラディバリウスとも言われ、
ドビュッシーやリストが愛したピアノとしても有名。
透明感のある音色や響きの強さには定評がある。
先日亡くなられたフジコヘミングさんも
ベヒシュタイン社のピアノを愛用しておられたとか

 

アップライトピアノ
生産国:ドイツ(ベヒシュタイン社)
年代:1850~1870年代
本体サイズ:幅1595mm 奥行700mm 高さ1450mm

 

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