壊れてお困りの家具ありませんか?

アンティークチェア修理 椅子 座面 破損 張替 リフォーム

捨てる?いや~もったいないんちゃう?

けど、使えへんし…。

おうちに壊れて困っている家具ありませんか?

特に椅子。
長らく荷重に耐えてきた椅子、声にこそ出せませんが、
「う~~~ん重い~~~」の連続で日々耐えています。
人によっては無茶な座り方をしたり、ソファなどはお子さんが上に乗って飛び跳ねるという、椅子にとっては恐怖の瞬間があったりもします。

まだ大丈夫まだ大丈夫と使い続けると、やがては耐え切れない日がやってきて、声なき悲鳴とともに座面が落ちてしまったり、脚が折れたり…

使えなくなってしまったときに、無理をさせていたことに気付くのです。

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今回お持ち込みいただいた椅子、もともと古い椅子だったので、全体的な劣化があったのだと思います。座面の下からボロボロと中身が出てきて…と応急処置で養生シートでカバーして持ってきていただきました。

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早速裏返してみます。

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ベルトもちぎれてしまっています。

今回は珍しく修理途中の写真がたくさん撮れたので、ふんだんに画像を掲載します(笑)

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布地を剥がしてみると、赤い布が出てきました。
緑の椅子だと思っていましたが、元は赤い椅子だったんですね。
修理を進めるとこれまでの修理の過程がうかがえます。

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座面に張られていた布を剥がしました。
この上にスプリングと藁が乗っていたのですが、
それは撮影する間もなく処分してしまったようです(笑)
で、この上のスプリングが下のこのドンゴロスを突き破り、上に乗っていた藁が
この穴からどんどん落ちてきていたということですね。

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破れた布を取り除くのは難しくありませんが、くぎを抜くのが結構な手間です。

見るからに何度も修理されてきたのでしょう…。
釘on釘on釘…みたいに釘のミルフィーユです。
見えないところなので、釘を抜かずに上から修理されてきた形跡です。
こうして椅子は徐々に体重を増やしていくわけです(笑)

古い釘は錆びて抜きにくく、修理で打たれた新しい釘はまだしも、
椅子が作られた当時のものには悪戦苦闘です。

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釘という釘を抜いて抜いて抜いた後は穴だらけで痛々しく、次に釘を打つには、
新たな枠組みがないと心もとない状態となってしまいました。

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そこで、フレームを新設します。

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新しいベルトを張ります。

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その上に布を一枚。捨て貼りします。
アンティークチェアのもともとの仕様にこだわれる方もいらっしゃるのですが、
今回は藁ではなく、ウレタン素材のクッション材をこの上に乗せ、上から生地を張り込みます。

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赤→緑→黒

今回は黒を選ばれました。さてどんな仕上がりとなるのでしょうか。

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そうそう、今回抜いた釘や鋲の山です。何本かは数えていませんが、
結構な本数でしたね。

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最終仕上げです。
あと何本か鋲打ちすれば完成です。

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完成~!
黒生地 正解ですね。真鍮の鋲がキランと光って、とっても高貴な雰囲気に仕上がりました。
かっこいい!

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後ろ姿も素敵です。

人気のモケット生地の黒はこんな感じに仕上がります。

2脚のお修理でしたので、こちらをお引き取りの際に、さらにもう一台お修理させていただき、2脚復活させることができました。
引き続き、ご愛用いただければ嬉しいです。

家具修理ご相談いつでも承ります。
京都 二条 アーティファクトスリーディー
TEL 075-812-5076 
水曜定休
弊社オリジナル家具以外にも他社製、アンティークもご相談ください。

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