3Dには真鍮の部品が沢山あります。
ネットに掲載が間に合わないくらいさらにさらにバリエーションも増えてます。
取っ手やフック類はメジャーどころですが、なかにはこれなにするん?っていう部品もあります。
たとえばこの部品、ご存知ですか?
見たことない方、
見たことあるけど、どこに使うのか知らない…という方もいらっしゃるのかな。
観音開きの扉の片方の扉の開き留めに使う、落とし金具です。
この金具の名前がちょっと特殊です。
「〇〇落とし」 です。
さて、何落としかわかりますか?
柿(こけら)落とし?かかと落とし?京都の夏と言えば、鱧落とし?
これ、その名も「フランス落とし」と言います。
私もこの仕事をするまでは名前知りませんでした。
なぜにフランス?
バルコニーとかテラスに出る天井から床までの大きな両開きの扉をフランス扉とかフレンチドアっていうんですね。その扉に使われる落とし金具なので、「フランス落とし」って言うんですって。
ふ~~~ん….。
家具でも観音開きのキャビネットには大概その手の落とし金具がついています。
たとえば….と店内を見渡したのですが、こんな時に限ってこれってのがない(笑)
ごめんなさいっ
それにしても観音開きとフレンチドアって呼び名の印象に結構なフリ幅ありますよね。
あったあった、両開き扉の…と説明した割には、使うのはそれに限らず。
うちでいうと、工房側のシャッタードアについてます。
この裏側です。
地味ですが、とても重要な役割です。
そうそう、表の門扉にもあります!
3Dの店までのアプローチ、石畳の路地に入る、御池通りの入口には鉄の門扉があります。
営業中は全開してます。
そう、この門扉にもあおり留めにフランス落としを使っています。
裏に回ると…
これで留めておかないと風に煽られて重い鉄扉も閉まってしまいます。
地味ですが、かなりの重責です。
これは、ヴィンテージものです。
ちょっと長めのフランス落としとドアストッパー。
フランス落としは落としという名前ですが、落とすだけでなく、大きな扉には上部にも取り付けます。
再び気になる名前ですが、「フランス落とし」は日本だけの名前なのか….。
誰が名付けたんでしょうか。
そして海外ではなんて呼ぶのでしょうか…。
フランスでフランス落としなんて言ったら怒られるんじゃない?
どなたか教えてください(笑)
皆さんもお家の中にある「おフランス」 探してみて下さい。
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