ご依頼頂いたのは、暑さ真っ只中の真夏でした。インスタの「詳しくはブログで」なんて書いておきながら、とうとう秋になってしまいました。
ご購入いただいた2008年の春から11年使い続けて頂いたダイニングテーブルと椅子。
テーブルのお手入れと、椅子の張替のご相談を頂きました。
テーブルは2100の大きなテーブルでお持込頂くのも相当大変なので、まずは症状を詳しくお伺いし、ご自身でメンテナンスできる方法をお伝えしました。
椅子は座面のステッチ部分が切れてしまったものが数脚あり、
この際、革でなく、ファブリックで一新、どうせなら6脚とも張り替えようということで、お車でお持込頂きました。
お家のインテリアとお好きなイメージとで、まずはサンプル帳から張地を決めるところから始まります。
長年お使い頂くと、椅子への愛着だけでなく、不満も沸いてくるもので(笑)
こうだったらいいのに、ああだったらいいのに…買う時にもっと考えればよかった…など、
気に入って買って頂いていても、実際に使ってみるといろんな問題が起こります。
今回相談頂いた時も買い替えるのか、使い続けるのか…を含めてご連絡頂き、使い続けるとすれば、不満が少しでも改善できるように、じっくりヒアリングをしました。
このご意見はクレームではなく、長年使ってきたからこその切実な思いなので、
三行半をつき付けられないためにも、私たちができる何かに変換させなければなりません。
ほぼ毎日使うダイニングチェアの11年分の意見なんてそうそう聞けるものではありませんもんね。
具体的なお困りごとのひとつは座面の座り口が太ももの裏側にあたって痛いので、丸く削りたい、もっと座面が縦に長かったらよかったのに…というお声だった。
座面を伸ばすことはできないので、座り木口を丸くするだけでなく、張地を前まで巻き込んで、少しでも縦長にしてはどうかとご提案しました。
椅子のフォルムが大きく変わるので、お任せ頂くことにはなるが、出来る限り座り心地を満足頂くだけでなく、見た目の美しさも保てるように考えます。
こんな感じか?手さぐりの状態で、ベストを探します。
お客様が喜んでくれる顔を想像して。
随分イメージが変わりました。
張地が違うだけでなく張り方が変わると、まったく違う椅子のようです。
じゃ~~ん6脚完成!!
いよいよ引き渡しの時です。
顔出しの許可を頂いたので、キュートなI様のお写真を掲載させて頂きます。
見た目も、座り心地もご満足頂きました。
これでまだまだ先まで使って頂けそうです。
その先は子供たちに使ってもらえたらいいなとも言って頂き、未来の未来まで続いていく椅子になりそうです。
ありがとうございました。
今回のリフォームは 「ここ」が大きく変わりました。
皆さんがお使いの家具も、使い続ける為に改めて見直してみるのもいいですね。
家具修理ご相談いつでも承ります。
京都 二条 アーティファクトスリーディー
TEL 075-812-5076 水曜定休
弊社オリジナル家具以外にも他社製、アンティークもご相談ください。
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