ご高齢のお母さま用にひじ掛けのゆったりした椅子がほしいと、ご購入頂いてから5年。
当時も気にされていた革の座面が少しすべるという問題。
ご購入の時は座布団を敷いて座りますとおっしゃっていたのですが、いよいよ張替のタイミングということで、
布に張り替えたいというご要望を頂きました。
5年という年月と、とても丁寧に使っていただいていたこともあり、正直座面の革自体はそれほど傷んでいたわけではありません。
椅子の張替は座面の傷みによる張替はもちろん、リフォーム、リメイク、さまざまの理由での相談があります。
今回はお母さまに寄り添うリフォーム。
はじめは座面張替だけのご相談でしたが、「母も高齢で購入当初より体も小さくなって、ひじ掛けの位置がどうも高すぎてしんどいというのですが、位置を変えるなんてことできるんでしょうか?」とむちゃぶり?といった恐縮ぶりに、
「できますよ。」
あ、また安請け合いって怒られるやつ、いや、でもアームの高さ変える加工は前にもやったことあるし、それに私が電話出てなくても絶対「やったげるよ」って返事してるはずやし….と言い訳云々色々考えながら、
ともあれ、そうしてでもまだ座りたいって思ってもらえることのありがたさよ….と、状況をさらに詳しく聞き、
それでは引取に行った時に詳しくお伺いしますね~と電話を切りました。
そうそう、いつものように引き上げ時の写真を撮り忘れるの図です(笑)
すでに座面は剥がされましたが、もともとは定番の黒い革が張ってありまして、
今回は滑らないように布を張ることになります。
そして実際にお座りになったところを見せていただいて、
なるほど、それはしんどいなぁ、ということで、いい高さでアームをスパッとカットすることになりました。
ここ、切りま~す。のラインです。
私やったらこんな大胆なカット無理やわ~。
カット!
思い切ってぶつ切りです。
それはそうと、アームの必要性についてなのですが、アームは立ち上がる時に支えになるから必要ですもんね?って言うと、立ち上がる時にはテーブルに手をつくからあまり必要ないんだとか。
じゃあいっそなくてもいいのでは?
いえいえ。このアームが安心感なのだそうです。
お昼寝ウトウトしたときに転げ落ちちゃうっていう心配がない、なるほど。これはご使用いただいているお客様の生のお声ですね。
これで固定していきます。
フレームができたら座面を張っていきます。
完成です。まるで初めからそんな風だったような堂々とした姿です(笑)
あとは座りここち、座面とひじ掛けの具合、気に入っていただけるかです。
納品完了!
お母さん、すごく喜んでくださいました。よかった~ε-(´∀`*)ホッ。
「すごく肩が凝ってしんどかったの….。これで楽になったわ~」って。
肘あたりにある四角いところがもともとアームの付いてたところ。
なんか印みたいでかわいいですね。
ちなみにおかあさんの足が床に付いてませんが、テーブルの高さに合わせた椅子の高さなので、
足置きを置いて対応されているとのことです。
あと少しで90歳を迎えようというお年だとか、いや~お元気!肌つやだって、私完全に負けてましたわ。
まだまだこの椅子でくつろぎの時間をお過ごしいただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
長らくご愛用頂いているユーザーさん お修理、リメイクなどもご相談承ります。
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