珍しい加工の依頼があった。
長年ご愛用頂いている椅子の座面を板張りに変えてもらいたい。
長く使っているとクッション材もへたって、場合によっては革が傷むこともすくなくない。
その機に　という場合もなくはないが、
この方の場合はどうやら違うようでした。

初めの依頼はいたってシンプルに、
「平成10年に椅子を購入満足して使用していますが、座面のレザー張りを板張りに変更したいと思っているのですが可能でしょうか？」
というものだった。

工房に相談し、ご購入いただいた椅子の形状から加工方法、加工代をご提案したところ、早速にご依頼いただき、先日無事にお届けいたしました。
座面にダメージが出て、どうしようもなく張り替えをという方が多い中、到着した椅子はそこまでのダメージはほとんどなく、中のベルトやクッション、レザーに関してもすぐにどうにかせねばという状況ではありませんでした。ちなみにBeforeの画像を撮り忘れたので、これは新品時の画像ですm(__)m

じゃじゃ～ん完成の図

お受け取り頂いて、喜びのお声を頂きました。
『今日、椅子届きました。
早速使用しています。
腰を痛め特注のクッションを置く座面に困っておりましたが座面加工していただいたおかげで、また愛着の椅子が使えるようになりました。

とっても気に入っています。ありがとうございました。
加工していただいた皆様にも大満足していたこと、お伝え願えればと思います。』

さらに、
『必要になったら新しいものを買うという時代に育った私ですが今回貴社のホームページの「リメイクして使う」の部分を思い出し、お願いしました。いざ、こうしてリメイクされた椅子が届きまして、本当によかった、大事に使いたいと思いました。』

ご購入の時から数年経過すると、生活スタイルや、お体の具合など、色々と変化していきます。
そんな中、やむなく処分を考える方も多いと思いますが、愛着のあるお気に入りのものを、捨てることなく、なんとかして使い続ける方法を考えて頂けるというのは、まさに私たちが考えるエコの世界です。
こうしたお声を頂けることに感謝して、これからも新たなユーザーさんと家具との向き合い方についてじっくりお話ししたいと思います。

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