長い歴史の中で、はかりも数々の進化を遂げてきました。
ハカルことはものを知る為にとっても大事な方法です。
昔の人はその方法を考えて、色んなハカル道具を作ってきました。
いろんな古い道具類がありますが、はからずも?はかったのか?古い計りがたくさん集まってきましたのでご紹介します。
比較的最近のかたちですね。
今やデジタルのスケール(ハカリとさえ言わない)が主流で、このアナログ感とグリーンの色がノスタルジック。後ろにチラっと見えているのはトルコのハカリです。
機関車か!って言うほどの重厚感。鉄の塊、相当重くて持ち上がりません。
分銅付です。500g、200g…..
100g、50g…
20g…..ん?60l…リットル?いきなりリットルってある?
トルコ特有なのか?
ふ~~~~ん….
ちゃ、ちゃうやんっっ!
ま、まさかの…..
10g!
普通に考えたらわかるやん…。
あぁ老眼TT
さ、切り替えて(笑)
こちらもハカリと言えばという鉄板の形なので、お馴染みのハカリですね。
針の形もなかなかかわいい。
ところで、目盛ですが、g(グラム)、kg(キログラム)
よくよく見れば...
あ、
貫? 匁?
尺貫法ですね。
1貫は1000匁。
むしろ尺貫法で測れるデジタルの測りはおそらくないので、レアです。
これは竿秤(棒秤)ですが、古くは江戸時代からのものです。
初めに重さをはかる方法を考えた人えらいな~。と思いますね。
原理がいっぱいつまっている気がします。
今日の主役はこちらの秤。
上皿さお秤 といいます。
天秤になっているけれど、丸い目盛がありませんね。
一般にはあまり見ることがありませんが、
意外にも今でも新しく作られていて、ある職業の方たちにはお馴染みで、この秤でないととこだわる方も多くいらしゃるようです。
さて、いよいよ先日facebookとinstagramで出したクイズの答えです。
その職業は???
はい、こたえは
パン屋さん!(製菓関係の方も)
みなさん、当たりましたか?
同じ重量のものをたくさんはかる時にとっても便利なのだそうですよ。
たしかにたくさん作る時にいちいち目盛や数字を確認するよりも、効率がいいのかもしれませんね。
これが重りです。
こうして重りをこの棒に乗せて、バランスを見るのですね。
微妙な調整は上皿横にある竿目盛のところの重りを左右に動かします。
そして今回はこの道具の肝でもある
この棒に注目
この地味な棒。
うちにやってきた時には実はありませんでした。
こんな立派なのに、この棒がないだけで、使えないんです。
まるで出来ない子になってしまうのです。
ん?あるやん。
ですよね。どっかでこれだけ拾ってきたわけではなく...
ご想像の通り、
これ作りました~!
いろんな部品を使って、そして、古い道具に違和感なく馴染むように、古びだ仕上げにして、まるで初めからここにいたかのように(笑)
道具は使える状態がいい。これで息を吹き返しました。
古道具は長く放置されていて、使えなくなっているものが多いですが、手をかけてあげれば生き返ります。どなたかの元へ行くときには新たにその役目を果たせるように治療してあげたいと思います。
懐かしいこの体重計。
小学校の体重測定もこんな形でしたが、今は違うのでしょうか?
これは目盛のフェイスが片側だけなので、壁付で使うお風呂屋さんとかのものかな...。
足型に合わせて、さ、乗ってみましょう~。
お店の奥の暗闇の倉庫スペースにひっそりと置いてますので、
計ってみたい方は一声お声をおかけください。(笑)
目は閉じておきますので。
むむ...ここにも貫という文字!
あなたの体重が何貫かわかりますよ(笑)
この体重計100kgまで計れますが、貫で言えば、26貫程度。
子供の頃「で~ぶ~で~ぶ~百貫デ~ブ~」なんて歌がありましたが、百貫って相当な体重なんですね...。
ところでこの歌、どの時代まで歌い継がれているのでしょうか…。
歴史はつづく。
どんどん進化していくハカリ。デジタルも単純にハカル機能だけでなく、成分まで分析できる現代。近い将来にはこころまではかれる忖度計ができるんじゃないかと、心配になります。
コメント
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50キロ限定の体重タイプは、50キロ以上方は測れないんでしょか?
50キロ限定の体重計があるのですね?弊社は秤専門店ではないので、正直詳しいことはわからなのですが、
50キロまでということであれば、それ以上の計量は難しいでしょうね。
メモリが1周50で2周するタイプなど秤によって計量方法が色々あると思いますので、一概には言えませんが…
お力になれずすみませんm(_ _)m