飲食店を経営されているK様とは2004年からのお付き合い。3Dの家具たちを永くお使い頂いています。
お店で使う椅子は沢山のお客様に座って頂くので、定期的なメンテナンスは不可欠です。
K様のお店でも数年前に座面の張替えと全体のメンテナンスに数台お預かりしたところでしたが、
昨年末、さらにお修理のご相談のお電話をいただきました。
K様 「椅子の修理の相談なんですが….。」
その声は力なく、少し悲しそうに聞こえました。
近年まれに見る破損状態!
頂いた写真がこちら。
背もたれが完全に大破してしまっています。
なるほど、これは元気なくなりますね。
痛々しい姿です。
この状態になるにはかなりの衝撃があったのだろうと予想できます。
とにかく、椅子にもお客様にも早く元気になってもらいたいので、早速お持込頂き、お修理することになりました。
荷重がかかる背もたれだけにこれだけ完全に壊れてしまっていると、大がかりな作業になりそうです。
さぁ、職人の腕の見せどころ!
….あ、またやってしまいました。
修理中の写真が何一つありません(涙)
職人曰く、早くお客様に安心して頂きたいし、お店(お客様の)への影響も最小限にしたいと思うと、とにかく作業最優先で没頭してしまって、ついつい途中経過の撮影を忘れてしまう。
….のだそうだ。
ということで、出来上がりました!
完全に治りました。
座面部分は前回張り替えたので全く問題ありませんでした。
前から見ても
後ろから見ても
あんなに破壊されてもなんとか元の形に戻りました。
さっそく出来上がったというご連絡、すぐにお引き取りに来ていただきました。
これからも末永く使って頂く為に、「元気にがんばるんだぞ」と心の中で声を掛け、K様のもとへ帰っていきました。
予想外の事故だと思います。いくら大事にしていても事故は起こります。
お店でお使いの場合は特にいろんな出来事があるので、けが人がなかったことが不幸中の幸いだったのかもしれません。
あきらめないで!
大事にしていればいるほど、モノが壊れるというのは残念で悲しい出来事です。特にこんな壊れ方をしてしまったら、もしかして 「捨てる」 を選択される方の方が多いのかもしれません。
K様の場合はそれまでにもメンテナンスにお預かりしていたので、まずお修理のご相談を頂くことができましたが、どうぞ皆さんも「捨てる」の選択の前に、「修理できるのか?」 の思考に切り替えて下さい。
大事な資源なんです。
3Dの家具の多くはチーク無垢材を使用しており、とても貴重な資源です。
壊れたのを機に別の椅子に買い換える選択も悪くはありませんが、資源を有効活用するためにもまずはご連絡を!
治せばもっと愛着がわく。
せっかく育て始めた家具、治療して、大事にメンテして、ずっとずっと使い続けることでさらに思い入れのあるとても大事な家具になってくれるはずです。傷も思い出になっていくのが無垢材家具の醍醐味ですよ。
後日….K様からお電話を頂きました。
あれから、WAXで磨いてみたんです。磨くと輝いて、すごくいいですね。
そう言えば買った当時はみんなに家具を褒めてもらってたなぁって思い出しました。
磨いたら、当時のようにかっこよくみえてきました。
今回きれにに直してもらったので、これからもお手入れしますね。
….と、
お手入れの楽しさも感じて頂いたようで、とても嬉しいお電話でした。
K様これからも末永くよろしくお願いいたします。
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