歪さがここちよいゆらぎと感じられるのかどうか。

家具取手 真鍮取手 ブラス

インドネシアと日本の感覚の違い。 のお話し。

まずは今日の主役である家具の紹介します。
インドネシアで製造しているアートクルーのオリジナル家具。
レギュラーアイテムの4引出チェストは大きく深い引出しで、けっこうな収納力があり、とても人気です。
大きな引出を安全に引き出す為に大きな取手が全部で「6ッ」ついています。

チーク無垢材家具 無垢材 チェスト 引出 箪笥

同じ取手が6ッ。

真鍮取手 引出取手 ブラス

手がしっかり入る大きさの取手です。
上段の引出左右に一つずつと、その下の大きな2つの引出には、両手で引き出せるように、それぞれに取手が2つずつ。

同じ形の取手が6ッ。

同じカタチのと….

同じ大きさの…

同じ…..

真鍮取手 引出取手 ブラス

え….

真鍮取手 ブラス取手 引出取手

この画像、真正面からの撮影です。パースかかっていません。
お分かりですか?取手の左右の座のサイズが違う…..。しかもこれひとつだけではありません。もうこうなってきたら、余計に馴染んでわかりません。

日本人には絶対にできないこの感覚。もう笑ってしまいますね。

むしろ「かいらしい」
とすら思ってしまいます。
製作過程において、これで基準をクリアできてしまうのは国民性の違いでしょうか。日本じゃ完全アウトです。
もしかして、大手企業の商品であれば、その時点で捨て去られてしまうのかもしれません。

遠く離れたところで作ってもらうには当然リスクがあります。
貴重な天然材を使って手作りするので、フォルムや多少の歪みもある程度「味」だと理解して製造を依頼しています。使用に足るもの、支障をきたさないものは、まずOK。貴重な材料、無駄にはできません。

インドネシアの人たちの大らかさは日本人の感覚をはるか越えたところで発揮されるので、図面に忠実に作るという指示は当然なのですが、ある意味、「掛け」というか「ビックリ箱」的な楽しみは、ここで作っている、“ならでは” だと思っています。

ここちよいゆらぎ

そしてわざとらしい手作り感ではない、天性からくる、「ハズシ」こそが、人がここちよく感じる「1/fゆらぎ」に匹敵するのかもしれません。(言い過ぎかしら?)

でもダメなものはダメ、アリなモノはアリ。
結局使う方、皆さんの基準は皆さんが決めること。
まずはアートクルーの基準に達するよう、工房でのメンテナンスを終え、商品としてお披露目。

その上でなんか違和感。気持ち悪い。の場合はカスタム、この場合は違うものに取り換えればいい。
難しく考えることはなく、ただそれだけです。
アートクルーに工房がある強みです。

考え方、感じ方ひとつで、とっても  楽しくなる そんなお話でした。

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